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【ワクチンは約60%の感染を防ぐ】インフルエンザ予防の間違った方法が感染を広めてしまう!

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インフルエンザ予防は誤解だらけ 最大最強の方法はもちろん……

あんなに暑かった夏も気がつけば終わり、だんだん肌寒くなってきましたね。そう、明けない夜はなく、終わらない辛苦もないのです。つらい大学教員生活に耐えるために、いつも自分に言い聞かせています。

それはともかく、涼しくなってくると、今度は「寒いときの病気」が心配になります。冬に流行する感染症といえば、何と言ってもインフルエンザ。では皆さん、インフルエンザの予防、ちゃんとしていますか?

定番の手洗い、うがい、マスク 効果はほとんどなし

実は、インフルエンザの予防に確実と言われる方法は、そんなにたくさんないのです。例えば、よく言われる「手洗い、うがい」。少なくとも通常の手洗いやうがいには、インフルエンザを予防する効果はほとんどないと考えられています。ま、手洗いをすると他の病気の予防には役に立ちますし、うがいも別に無害ですから、「やるな」とは申しませんけど。

あと、マスク。日本人はマスクが大好きですが、あいにくマスクを着けてもインフルエンザにかかりにくくなるというデータはほとんどありません。病院の中など、特殊な環境下ではある程度役に立ちますが、普通の日常生活においてはマスクの効果は極めて限定的です。

さらに、学校閉鎖や学級閉鎖。インフルエンザが流行するとよく行われますが、実はインフルエンザの流行を鎮める効果は学問的には証明されていません。おそらく(仮にあったとしても)大した効果はないと思います。

確実に効果あるワクチン 「打ったのにかかった」の経験談にご用心

しかし、インフルエンザ予防にほぼ確実に効果がある方法が、あるのですよ。それは、ワクチン。なーんだ。当たり前過ぎますか? でも、インフルエンザワクチンが「効かない」と思っている人は案外多いのです。ここだけの話、医師や看護師でも「インフルエンザワクチン、効かないんじゃないの?」と思っている人は、いるのです。

その理由が、「私、ワクチン打った年に、インフルになりましたよ」とか、「私はワクチン一度も打ったことないですけど、インフルエンザになったことありませんよ」といった経験談です。

 経験談にはご用心です。経験談は人をすぐにだまくらかすからです。確かに、ワクチンを打ってもインフルになる人はいますし、ワクチンを打たなくてもインフルにならない人もいます。しかし、そのような「個人の経験」レベルではなく、たくさんの人を集めてデータを取ると、ワクチンを打ったほうが打たないよりも、確実にインフルエンザにはなりにくいのです。それも、毎年。

よく、ワクチンが効いた年とか、効かなかった年とかいうじゃないですか。確かに、年によってワクチンの効果にはバラツキがあります。しかし、これはアメリカのCDC(米疾病対策センター)という、えらーい役所のデータですけど、インフルエンザワクチンは毎年確実に効いているのです。効果は年によって違い、60%のこともあれば、30%程度のこともあります。

えー、30%? 大したことないいじゃん。そう思われるかもしれません。しかし、考えてもみてください。リスクを3割も減らしてくれるというのは、とても効果がある予防法なんですよ。少なくとも学校閉鎖や学級閉鎖には、このような効果は(おそらく)ないのですから。

ワクチン全員接種で3割に効けば、数百万人レベルの予防効果

そもそも、インフルエンザが冬に流行すると何千万人という患者が発生します。もし、皆がワクチンを打って、そのリスクが3割減れば、インフルエンザにならずに済む患者は少なくとも数百万人のレベルに達します。6割効けば、1000万人以上の方がインフルエンザにならなくて済むのです。どうです、こう考えてみると、インフルエンザワクチンってとても大事ですね。

だから、学校とかも意味不明な学級閉鎖や学校閉鎖なんかを一生懸命やるくらいなら、生徒たちみんなにワクチンを打てばよいのです。日本の学校や先生、教育委員会はもっと科学的な判断をすべきですよ。子どもの教育でも「科学的な思考」というのがひとつのキーワードだそうですが、そもそも先生が本当に科学的に物を考えているのでしょうか。

というわけで、インフルエンザ予防の最大最強の方法は、手洗いでもうがいでも、マスクでも学校・学級閉鎖でもなく、ワクチンなのです! よく覚えておきましょう。

治療薬「新しいほど良い」は間違い 効果が乏しいものも

最近は、インフルエンザの治療薬がいろいろ開発されてきています。しかし、インフルエンザ治療薬があまりよく理解されていません。

一番いけないのが、「新しい薬ほど、良い薬」という信念です。これは、間違った考え方です。 日本でよく使われるインフルエンザの治療薬で、古いものはタミフル、リレンザと呼ばれるものです。少し新しいものに、ラピアクタとかイナビルというものがあります。

しかし、ラピアクタは注射の薬で、処置室での投与を必要とします。処置室にはたくさんの患者さんがいますから、ここで2次感染のリスクがあります。じゃ、点滴の薬だから効果も抜群かというとそうではなく、ラピアクタはタミフルよりも効果が高いというデータはありません。よくある誤解です。

イナビルに至っては、海外での臨床研究でプラセボ群(偽薬群)と差がなかったのでした。よって、ぼくはイナビルはインフルエンザ治療には使っていません。

最近、ゾフルーザという新しいタイプのインフルエンザ治療薬が発売されました。研究によると、この薬は薬効において大人ではタミフルと引き分けです。子どもでは、まだどのくらい効果があるかはっきりしていません。

どうです、新薬といっても劇的に薬効がよくなっているわけではないのです。そして、ここが肝心なのですが、新しい薬はいろんな患者への安全性や、他の薬との飲み合わせに関するデータがないのです。こういうデータがしっかりそろっているのが、古い薬の利点です。

古い薬は日本では薬価が安く、「ダメな薬」と誤解されやすいのですが、そんなことはありません。実は医師ですら、よくだまされています。間違えないよう、気をつけましょう。







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